2009年7月19日日曜日

CB750 RC-42の延長線上に位置する次期CB1100Fの存在感。






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ホンダファン待望のスペシャルマシンが近日発売予定なのだそうです。

大昔からホンダのマシンには大きな秘めたる魅力を感じていました。
CBシリーズの少し大人っぽい地味な魅力を上品に引き出してCB1100Fの発売だそうです。

現存するホンダ車では排気量でCB1300 SUPER FOURが存在していますが
何となくボディーサイズがチョッピリ日本的な体型には大きすぎるようにも思えました。
それでは生産中止となった今までのCB750-RC-42では
丁度良いサイズに丁度良い排気量のまさにストライクゾーン過ぎる絶妙なるバランスでした。

ドンピシャリの感覚とは実に不思議なモノで
日本国内の高速道路の最高法定制限速度がマックス100キロまでなら、
極端な話し必要な100キロだけスピードが出てくれればそれでいいのです。
な〜んて丁度良いバランスではやっぱり満足も
やがては出来なくなってくるのが人の心の常でもあります。
上を目指したいキリのない欲望が湧き上がるのと
最新型モデルや新しいモノがさり気なく気にしてしまうのがいつもの悪い癖です。

1300ccと750ccのこの真ん中に位置するエンジンの魅力。
1100cc空冷4気筒インジェクションエンジンの採用。
外見上はシンプルで物足りないくらいのコンパクトさでありながら、
排気量も750ccから美味しく390cc増量の割に凄くスリムなボディーサイズ。
昔ながらのバイクらしさも上品に取り入れた的を得た洗練されたデザインフォルム。
本当に精神衛生上危険なマシンが近々リリースされそうで困ります。


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形容詞で「美しすぎる市会議員」とか、
面白い表現コピーが何処かにありましたが、
昔のホンダ車を知る世代にとっては
何とも堪らない妖艶な集合管パイプの純正処理デザインにさり気なく痺れます。
見える部分をクローム処理で施し、
見えない部分に黒を使い体積的な圧迫感を影に落とす絶妙な手法。
これにより触媒部で容量を確保し消音効果を狙っているのかも知れません。
エンジンの全体的なバランスも個人的には好きな纏め方だと思います。
クラシカルなフィンの処理から強弱のあるデザイン処理。黒、銀、ガンメタの色遣い。
ホンダの本気モードがヒシヒシと細部から自然に伝わってきます。


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今では当たり前の装備とされる左右が油圧化されたタンクを持つCB1100Fの魅力。  
CB750RC-42の一般市販車ではワイヤー式クラッチでしたから小さな機能ですが憧れます。
2個のメーター類はアナログ風セイコーの腕時計のようなデザインで
マシンの雰囲気と重なって高感度もギリギリのラインで確保です。
最新型のデジタルメーターと70年代の雰囲気がシンクロする魅力的な見せ方だと思いました。


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CB1100F伝統の空冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒エンジン.
「CB」というブランドを受け継ぎ、
HONDAならではの魅力であるヘリテージのクラシカルテイストを融合させた
コンセプトモデルなのです。また、
1,140㎤の空冷直4エンジンが生み出す低・中速域から豊かに湧き上がる
ビッグなトルクと軽量かつコンパクトな車体で、“Fun to Ride”を実現させます。
大人が真に憧れる ホンダ CBの提案です。


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CB1100Fのスタイリングは、
見る人の目を惹きつける美しくフィンをあしらった逞しい空冷直4エンジンと、
かつてのホンダのワークスレーサーマシンである「RC」をルーツにした
ロングタンクを中心に、最新のマスの集中化技術により
高密度に凝縮したカフェフォルムとし、
ホンダスポーツヘリテージのオーラを放つ、
洗練された佇まい”を表現しています。
また、美しい曲線で束ねられた4本のエキゾーストパイプや、
モダンなフィニッシュを見せるパーツやディテールデザインなど、
細部に至るまで質感の高い造り込みとしています。
カラーリングは、艶やかなキャンディーレッドと
ポリッシュアルミのコンビネーションで、
スポーティーかつエレガントなイメージを演出させています。

とホンダの企業ホームページに記載されているコピーには
このように丁寧なコメントがされていましたが、
CB1100Fの全てのデザインが100%無条件でお気に入りという訳ではありません。
このマシンをもしも購入するような事があればホワイトハウスさんにでも持ち込んで
カフェスタイルへとまたオリジナルデザインでカスタムして頂きたい
ベースモデルとしての素材的魅力を大きく感じました。


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http://www.honda.co.jp/motorshow/motor/lineup/cb1100f/index.html

CB1100Fは、
ホンダらしさや、ホンダならではの大きな魅力
の追求によって生まれた次期コンセプトモデルです。
CB1100Fに受け継がれた“Hondaらしさ”は、
伝統の空冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒エンジンと、
Hondaが誇る二輪車の代名詞と言っても過言ではありません。
長年の歴史が育てた「CB」というブランドが存在します。
シンプルでコンパクトなフォルムが、
存在感を大いに主張する新型エンジン1,140㎤の
空冷直4エンジンの美しさと逞しさを引き立たせ、
さらに細部のデザインへのこだわりと美しいフィニッシュラインが
大人の審美眼を刺激して所有感を大いに満たします。
また、最新のマスの集中化技術による400ccクラス並みのコンパクトな車体と、
低・中速域から豊かに湧き上がるトルクがあいまって、
爽快なライディングを実現します。
伝統と最新技術が融合したCB1100Fは、
ホンダ空冷直4エンジンにこだわりを持ち続けた大人のための、
新しい“Cafe CB”を提案させていただきます。


実際に発売されたら気になるのがCB1100Fの車輌の販売価格です。
単純な開発費用が幾ら掛かったを無視した机上計算ではありますが、
現存のCB1300スーパーフォー以下の販売金額で
CB750RC-42型以上の金額帯なのでは?と勝手に考えております。
更に今後発売されるCB1100Rでは
CB1300スーパーフォーベースの1,25倍〜1,3倍くらいかな?とも思います。
もしくは排気量の語呂合わせで110万円ジャストという微妙な金額だったりして。

発売が何となく楽しみです。


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本当に面白かったとか、心より楽しかったな〜と思えるときは是非是非、
温き心でのお付き合いの1票を宜しくお願いいたします。 加古 俊文 





6 件のコメント:

haru さんのコメント...

楽しみに拝見させて頂いております。CBのOBとしては発売が本当に楽しみですね。現在はBMWカスタムのCafeを所有しております。素敵なBLOG楽しみにしております。-haru-

Toshifumi Kako 1966 さんのコメント...

haru様。こんにちは〜コメント有難う御座います。

私のつまらないブログを拝見してくださり
haru様より温かいご意見まで頂き本当に嬉しく思います。
渋いBMWのカスタムにお乗りなんですね〜痺れました。
今度発売されるであろうと思われるこのCB1100Fも非常に危険な存在ですね!最近の必要以上にデザインされ完成されすぎた格好の外見エクステリアには興味が湧きませんが純粋なスペック素材として煮詰められたホンダ独特なる素晴らしさが細部から微妙に感じられます。

造形デザインに1つの拘りをお持ちのharu様ならどのようにこの車輌を受け止められましたか?差し支えなければやんわりとまたご感想を頂ければ嬉しく思います。

不定期気紛れ更新ブログですが、
これからもよろしくお願いいたします。


加古。

haru さんのコメント...

加古さん。突然の書き込み失礼いたしました。CB400FOURは4年ほど乗りました。その後ホワイトハウスさんの750cafeに魅せられましたが縁がなくBMWへと…。私見ですが今回のCBは全体にバランスがとれたBIKEではないでしょうか。でもcafe当時のディテールが全体に感じられるのですが、もう少し排気系に気を使った方が良いかなぁ…タンクのバランスももう少し…リアからシートはいい感じです(アピールポイント)しかし今のBIKEは量産化が基本ですから、それとアフターパーツも考えないと商業的には…でもHONDAさん!頑張った方だと思いますね、ベースとしてはとてもいいと思いますね。BIKEはパワーと最高速だけでないと思います。また古さだけではなくて機能がシンプルで楽しくて美しいそんなこだわりを持ったBIKEが好きですねぇ。長々失礼いたしました。-haru-

Kako 1966 さんのコメント...

haru様。こんにちは〜

またまたご感想コメント有難う御座います。

haru様の仰る通りですね〜!同感です。
何でも無いプレーンな魅力とこれからの可能性を秘めたエクステリアデザインのギリギリの部分を感じさせてくれるCB1100Fですね、造形美も最初から完璧すぎると手を加える事も崩す事も出来なくなりますが、新鮮な素材ベースで考えると確かに楽しいですね!haru様の的確なる観察力と時代を超えた審美眼には恐れ入りました。

「機能がシンプルで楽しくて美しい」究極のお言葉ですね!全てを含むこの内容を1つの造形デザインに纏める。簡単そうで実は難しい領域なのかも知れません。これが実現出来た時に最も芸術性に近い造形美へと進化するのでしょうね〜!

発売されてもしも、このCB1100Fに試乗させて頂ける日が来るのなら、未知なるモノへの期待感が高まりそうです。逆にボクは意志がムチャクチャ弱いですから下手に跨がらない方が良いような気もしますが、色々とharu様の貴重なお時間を頂きありがとうございました。

加古。

Toshi さんのコメント...

CB1100東京モーターショー発表の記事を見てこちらのホームページにたどり着きました。

美しい写真とブログオーナーさんのセンスのよさなどに感銘を受けました。

実際発売されるCB1100はもう少しオーソドックスな感じですが、いずれにしましてもかつてCBに乗っていた者としてはおおいに刺激を受ける存在ですね。

ホンダがホームページで発表しているタンクの色はホワイトですが、できれば2年前のイメージ車や貴ホームページで掲載されている色のように、シンプルな赤のメタリック車を出して欲しいですね。

是非、実車を見て、エンジン音や吹け具合などを確認してみたいと思ってしまいます。

私のようなリターン組を刺激するCB1100の今後の情報が楽しみです。

これからも素晴らしいホームページに期待しております。応援しております。

Kako 1966 さんのコメント...

Toshi さん こんにちは〜はじめまして。

コメント頂き有り難うございます。
ご返答が遅くなり申し訳御座いませんでした。
同じボクも Toshi ですから不思議な親近感が御座います。

排気量の不思議さとネーミングの面白さを感じます。
CB1300のオーナーは下方修正の1100ですとカテゴリー的にも好きか嫌いかの選択だと思われます。ですがCB750が無き後の後継車種としてのカテゴリー1100ですとその意味は大きく違って参ります。下から上への変更に対しては敏感なのかも知れませんね!

試作車やプロトタイプはデザイナーと設計者が試行錯誤を繰り返しながらゆっくりと理想に適ったセンスと1つのコンセプトデザインに沿って組み上げて行きます。量産に切り替える場合の外注下請けの工場製作技術のレベルと発注製作コストの微妙なバランスが響くようです。コスト度外視で売り上げに関係なく芸術品を作る意気込みでこのCB1100をデビューさせれば1968年当時のCB750FOURに通じる伝統すら感じる存在感になると思われますが、不景気を気にしてコストを抑え、回収を見込んだ商品構成「利益優先」で商売ベースで考えると普通の何となく排気量1100バージョンの発売。になりそうです。

みなさんが求めているのは単なる製品では無く、ホンダらしさが細部から滲み出る何とも言えない雰囲気と存在感なのかも知れません。確かに Toshi さんのご指摘の通り2年前のマシンには製作者の執念にも似たオーラーが宿っていました。今回の市販車はすっきりし過ぎて引力が少しだけ落ちたような気がします。部品の集合体として眺める人たちには少し物足りないデザインに纏められてしまうようですね!少し残念な気もします。ですがカスタムを通してこのマシンの美しい部分を上品に引き出せる可能性を垣間見た思いです。

なんにせよ発売が楽しみですね!

「空冷4気筒エンジンの面白さ」
これからもよろしくお願い致します。



加古。